株式市場では、企業の業績や経済指標だけでなく、投資家が今どのような心理状態にあるのかも株価を動かす重要な要素になります。
「株価が上昇しているのに、そろそろ下落しそう」
「相場が急落しているけれど、逆に買い場なのでは?」
このような判断をするときに参考になるのが、Fear & Greed Index(恐怖と欲望指数)です。
Fear & Greed Indexは、投資家が市場に対して「恐怖」を感じているのか、それとも「欲望」を強めているのかを数値で確認できる指標です。
この記事では、Fear & Greed Indexとは何なのか、数値の見方、日本株への影響について初心者向けに解説します。
さらに、米国株やドル円、ゴールドとの関係についても紹介します。
- Fear & Greed Indexとは?
- Fear & Greed Indexの見方
- Fearが強いときは株価が下がる?
- Greedが強いときは株価が上がる?
- Fear & Greed Indexは日本株にも使える?
- 日本株を見るときはドル円も確認する
- Fear & Greed Indexと米国株の関係
- Fear & Greed Indexとゴールドの関係
- Fear & Greed IndexとFXの関係
- Fear & Greed Indexを見るときの注意点
- 私ならFear & Greed Indexをこう使う
- 日本株投資家が毎日確認したいチェックリスト
- Fear & Greed Indexの確認だけで株を売買してはいけない
- よくある質問(FAQ)
- まとめ
Fear & Greed Indexとは?
Fear & Greed Indexとは、株式市場における投資家心理を数値化した指標です。
英語では「Fear & Greed Index」と呼ばれ、日本語では「恐怖と欲望指数」と表現されることがあります。
市場が大きく上昇して投資家が強気になっているときには、数値が高くなる傾向があります。
一方で、株価が大きく下落し、投資家が不安を感じているときには数値が低くなる傾向があります。
つまり、Fear & Greed Indexを見ることで、
「今の市場参加者は強気なのか、それとも弱気なのか」
を大まかに把握できます。
元記事でも、Fear & Greed Indexは投資家心理を示す指標で、0~100のスケールで表されると説明されています。
Fear & Greed Indexの見方
Fear & Greed Indexは、基本的に0~100の範囲で表示されます。
数字が低いほど「Fear=恐怖」が強く、高いほど「Greed=欲望」が強いと考えます。
一般的なイメージは次のようになります。
| 数値 | 市場心理 | 状態 |
|---|---|---|
| 0~24 | Extreme Fear | 強い恐怖 |
| 25~44 | Fear | 恐怖 |
| 45~55 | Neutral | 中立 |
| 56~74 | Greed | 欲望 |
| 75~100 | Extreme Greed | 強い欲望 |
ただし、この数字だけを見て、
「25だから買い」
「80だから売り」
と判断するのは危険です。
Fear & Greed Indexは、あくまで投資家心理を確認するための材料だからです。
そのため、株価チャートや経済指標などと組み合わせて使うことが重要になります。
Fearが強いときは株価が下がる?
Fear & Greed Indexが低下すると、市場では投資家の警戒感が強まっている可能性があります。
例えば、米国株が急落した場合、多くの投資家が「さらに下落するのではないか」と考えることがあります。
その結果、リスク資産を売却する動きが広がれば、さらに株価が下落する場合があります。
このように、
株価下落
↓
投資家の不安が強くなる
↓
Fear & Greed Indexが低下
↓
さらに売りが増える
という流れが発生することがあります。
ただし、Fearが強いからといって、必ず株価が下がり続けるわけではありません。
むしろ、市場が極端なFearに傾いた後に、悪材料が出尽くして反発するケースもあります。
したがって、Fear & Greed Indexは相場の転換点を考えるための補助材料として使うのがよいでしょう。
Greedが強いときは株価が上がる?
反対に、Fear & Greed Indexが高い場合は、投資家が強気になっている可能性があります。
株価が上昇すると、
「まだ上がるのではないか」
「乗り遅れたくない」
という心理が広がることがあります。
すると、さらに株を買う投資家が増え、株価上昇を後押しすることがあります。
これがいわゆる強気相場の過熱につながる場合があります。
特にFear & Greed Indexが極端なGreedを示しているときは、相場が過熱していないか注意しましょう。
ただし、
Greed=すぐに売る
という意味ではありません。
企業業績や金利、景気などが良好なら、強気相場が長期間続くこともあります。
Fear & Greed Indexは日本株にも使える?
ここは日本株投資家にとって重要なポイントです。
Fear & Greed Indexは主に米国株市場の投資家心理を確認するために利用されます。
そのため、日本株を直接分析する指標ではありません。
しかし、日本株市場を考えるうえでも参考になる場面があります。
日本株は米国株や世界経済の影響を受けるためです。
例えば、
米国株が大幅下落
↓
世界的にリスク回避
↓
日本株にも売りが広がる
という流れになることがあります。
実際に元記事でも、米国株市場の動向、世界的な投資家心理、ドル円、マクロ経済指標などが日本株に影響する可能性が説明されています。
そのため、日本株投資家もFear & Greed Indexを海外市場の心理状態を確認する材料として利用できます。
市場心理だけでなく、FXでは「いつ相場が動きやすいのか」を知っておくことも重要です。特に月末は通常とは異なる資金フローが発生することがあり、ロンドンフィキシングの時間帯も値動きに注意したいポイントです。
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日本株を見るときはドル円も確認する
Fear & Greed Indexだけでは、日本株の動きを十分に説明できません。
そこで一緒に確認したいのがドル円です。
特に日本株では、円安・円高が企業業績や株価に影響する場合があります。
例えば、
ドル円上昇=円安
になると、海外売上の大きい輸出企業には追い風となる場合があります。
一方で、
ドル円下落=円高
になると、輸出企業にとって逆風となる場合があります。
もちろん、企業ごとに影響は異なるため、「円安=日本株上昇」と単純に判断することはできません。
それでも、Fear & Greed Indexを見る際には、
米国株+ドル円+日経平均
をセットで確認すると、相場全体を理解しやすくなります。
Fear & Greed Indexと米国株の関係
Fear & Greed Indexを見るなら、まず米国株を確認しましょう。
特に注目したいのが、
- S&P500
- NASDAQ
- NYダウ
- 米10年国債利回り
- ドル指数(DXY)
です。
例えば、米国株が急落し、Fear & Greed Indexも急低下している場合、市場全体でリスク回避が強まっている可能性があります。
逆に、米国株が上昇し、Fear & Greed IndexもGreed方向へ向かっている場合は、投資家心理が改善している可能性があります。
ただし、両者が必ず同じ方向に動くわけではありません。
そのため、Fear & Greed Indexだけではなく、複数の市場データを組み合わせることが重要です。
Fear & Greed Indexとゴールドの関係
ゴールド(XAU/USD)を見る場合も、投資家心理は重要です。
一般的に、市場の不安が高まると安全資産としてゴールドが注目されることがあります。
例えば、
株価急落
↓
市場の不安が高まる
↓
安全資産への資金移動
↓
ゴールドが買われる
という流れです。
ただし、ゴールドは投資家心理だけで動くわけではありません。
特に重要なのが、
- 米10年国債利回り
- 米ドル
- FRBの金融政策
- CPI
- PCE
- 雇用統計
- FOMC
などです。
そのため、ゴールドをトレードするときはFear & Greed Indexだけを見るのではなく、金利とドルの動きをセットで確認することが重要です。
Fear & Greed IndexとFXの関係
FXトレードでも、Fear & Greed Indexを補助材料として利用できます。
特にドル円を見る場合、市場がリスクオンなのかリスクオフなのかを確認する材料になります。
例えば、世界的にリスク回避が強まると、株式市場だけでなく為替市場にも影響が波及することがあります。
ただし、ドル円は、
- 日米金利差
- FRB
- FOMC
- 日銀
- 米国経済指標
- 日本の経済指標
などにも大きく影響されます。

そのため、Fear & Greed Indexを見て、
「Fearだからドル円を売る」
と単純に判断するのは避けましょう。
Fear & Greed Indexを見るときの注意点
最も重要なのは、Fear & Greed Indexだけで投資判断をしないことです。
元記事でも、この指標は市場心理を反映するものであり、必ずしも市場の実際の動きを正確に予測するものではないと注意しています。
例えば、Fearが極端に強くなったからといって、
「絶対に株価が反発する」
とは限りません。
さらに悪材料が出れば、株価が下落し続ける可能性もあります。
反対に、Greedが極端に強くても、企業業績が予想以上に良ければ株価上昇が続くこともあります。
したがって、
Fear & Greed Index=売買サイン
ではありません。
あくまで、
「市場参加者が今どのような心理状態なのか」
を確認するための指標として利用しましょう。
私ならFear & Greed Indexをこう使う
私なら、この指標を単独の売買サインにはしません。
まずFear & Greed Indexを確認します。
そのうえで、
① 米国株
↓
② 日経平均・TOPIX
↓
③ ドル円
↓
④ 米10年国債利回り
↓
⑤ 経済指標・金融政策
という順番で確認します。
例えば、Fear & Greed Indexが極端なFearになっていて、米国株も大幅下落しているとします。
その場合は、
「市場参加者がかなり警戒している」
と判断できます。
しかし、そこで即座に買うのではなく、
株価が下げ止まっているか
重要なサポートラインを維持しているか
悪材料が出尽くしているか
などを確認します。
このように、Fear & Greed Indexを相場環境を確認するための温度計として使うと、より実践的です。
日本株投資家が毎日確認したいチェックリスト

Fear & Greed Indexの確認だけで株を売買してはいけない
Fear & Greed Indexは便利な指標ですが、万能ではありません。
株式投資では、
- 企業業績
- PER
- PBR
- 配当
- 景気
- 金利
- 為替
- 政策
- 株価チャート
など、多くの要素を確認する必要があります。
特に日本株の場合は、米国市場の動向だけでなく、日本企業の業績や国内経済も重要です。
したがって、Fear & Greed Indexは投資判断の一部分として活用することをおすすめします。
よくある質問(FAQ)
Fear & Greed Indexとは何ですか?
Fear & Greed Indexとは、株式市場における投資家心理を数値化した指標です。
市場が恐怖に包まれているのか、それとも投資家が強気になっているのかを確認するために利用されます。
Fear & Greed Indexは何を表していますか?
0~100の数値で投資家心理を表します。
一般的には、数値が低いほどFear(恐怖)、高いほどGreed(欲望)が強い状態を示します。
Fear & Greed Indexが低いと株を買うべきですか?
必ずしもそうではありません。
Fearが強いときは株価が割安になっている可能性がありますが、下落がさらに続く可能性もあります。
株価チャートや企業業績などと組み合わせて判断しましょう。
Fear & Greed Indexは日本株にも使えますか?
はい。
ただし、日本株専用の指標ではありません。
米国市場の投資家心理を確認し、日本株へのリスクオン・リスクオフの波及を考える補助材料として利用するのがおすすめです。
Fear & Greed IndexはFXにも使えますか?
FXでも補助的に利用できます。
ただし、ドル円では米国金利、FRB、FOMC、日銀、経済指標などの影響も大きいため、Fear & Greed Indexだけで売買判断をするのは避けましょう。
Fear & Greed Indexとゴールドは関係ありますか?
関係する場合があります。
市場の不安が高まるとゴールドが安全資産として注目されることがあります。
ただし、ゴールドは米金利やドル、FRBの金融政策などにも強く影響されます。
Fear & Greed Indexはどこで確認できますか?
代表的な確認先としてCNNのFear & Greed Indexがあります。
ただし、指標の内容や算出方法は提供元によって異なる場合があるため、利用する際は公式情報を確認しましょう。
まとめ
Fear & Greed Indexとは、投資家が現在どの程度「恐怖」または「欲望」を感じているのかを確認するための指標です。
数値が低ければ市場心理が弱気になっている可能性があり、高ければ強気になっている可能性があります。
ただし、Fear & Greed Indexだけで株価の未来を予測することはできません。
日本株を分析する場合は、
Fear & Greed Index
+
米国株
+
日経平均・TOPIX
+
ドル円
+
米10年国債利回り
+
経済指標
を組み合わせて考えることが重要です。
特に相場が大きく動いているときほど、投資家心理だけで判断せず、企業業績やチャート、金利、為替などを冷静に確認しましょう。
Fear & Greed Indexを「売買サイン」として使うのではなく、市場全体の温度を測るための指標として活用することが、初心者にとって分かりやすい使い方です。
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