FXはファンダメンタル分析で稼ぐ

FX

ファンダメンタル分析とは、ある資産の価格を決定する要因を分析することで、市場の
トレンドや価格変動の要因を理解し、今後の価格の動向を予測することができます。
このため、経済指標などの基本的な情報を収集し、分析することが重要です。

外国為替市場での大きな動きを引き起こす経済指標は数多くありますが、今回は一般的に
注目される主要な指標を紹介します。
最後まで読んでいただけますと幸いです。

目次

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1.雇用統計(雇用率、失業率)

雇用統計は、その国の雇用情勢を示す指標であり、ファンダメンタル分析においては
非常に重要な要素です。米国の場合、毎月第1金曜日に発表される非農業部門雇用者数
や失業率などが代表的な指標です。これらの数字は、その国の経済の健全性を
示すとともに、金融政策や経済政策の効果を測るためにも利用されます。

例えば、2023年4月7日に発表された米国の雇用統計では、非農業部門雇用者数は市場予想
23.9万人に対し、23.6万人と市場予想より下回ったが、失業率が3.5%と前回および予想の
3.6%を下回った影響でドル急伸。ドル円については1分間で0.676円上昇し、
米ドルが買われる傾向が見られました。

2.FOMC(Federal Open Market Committee)
(アメリカ合衆国の中央銀行である連邦準備制度の金融政策決定委員会)

FOMCは、アメリカの金融政策を策定する最も重要な委員会であり、その政策決定は世界の
金融市場に大きな影響を与えることがあります。FOMCは、年に8回の定例会合を開催し、
利上げや利下げなどの金融政策を決定しています。

例えば、2023年3月のFOMC会合で、連邦準備制度理事会は、政策金利である連邦基金
目標金利を0.25%引き上げ、4.75-5.00%の範囲に設定しました。この利上げは、
アメリカの金融市場だけでなく、世界中の金融市場に影響を与え、多くの通貨の相場変動を
引き起こしました。

この日ドル円は発表後、1時間で約1.4円下落。アメリカドルが売られる傾向が見られました。

3.CPI(消費者物価指数)

消費者物価指数(CPI)は、ある国の消費者物価の変動を示す指標であり、インフレ率を
測るためにも利用されます。ファンダメンタル分析においては、CPIの上昇が示す
インフレ圧力を考慮して、その国の通貨の価値変動を予測することができます。

例えば、2022年1月14日に発表された日本のCPIでは、前年同月比で0.4%上昇しました。
この数字は、日本の経済がインフレ圧力に直面していることを示しており、日本円の
価値減少が予想されました。

4.ISM(製造業景気指数)

ISM製造業指数は、アメリカ合衆国における製造業の景気指数のひとつであり、
その国の製造業の健全性を示す指標です。製造業の活況は、その国の経済にとって
重要な要素のひとつであり、ファンダメンタル分析においては、ISM製造業指数が
低い場合は、製造業の景気が悪化していることを示し、その国の経済に悪影響を
与える可能性があるため、その国の通貨の価値が下がる可能性があります。

例えば、2020年4月1日に発表されたアメリカ合衆国のISM製造業指数は、前月比で
7.6ポイント低下し、43.1ポイントとなりました。これは、新型コロナウイルス
感染拡大による経済活動の制限により、アメリカの製造業の業績が悪化している
ことを示しています。この結果、市場では、アメリカドルが買われる傾向が見られました。

5.PMI(製造業購買担当者指数)

PMI(Purchasing Managers’ Index)は、製造業におけるビジネス活動の状況を表す指数で
あり、購買担当者の調査結果に基づいて算出されます。PMIは、アメリカ経済研究所
(Institute forSupply Management)などの調査会社が発表しており、各国の製造業に
おける景気動向の指標として世界中で広く利用されています。

PMIは、以下のような指標から構成されます。

・生産量
・新規受注
・在庫
・雇用
・供給業者納期
・価格

各指標は、50を境にして、50を超える場合は景気が拡大していることを示し、50未満の
場合は景気が縮小していることを示します。

例えば、2022年3月の日本のPMIは、51.6と発表されました。これは、製造業の
ビジネス活動が拡大していることを示しており、前月の50.9から上昇したことを
示しています。この結果は、新規受注と生産量の増加によるものであり、製造業が
好調であることを示しています。このような結果は、製造業を取り巻くビジネス
環境に関する情報を提供し、企業や投資家がビジネス戦略や投資戦略を立てる上で
参考になります。

6.ADP雇用統計

ADP雇用統計は、アメリカ合衆国において、民間部門の雇用情勢を示す指標であり、
非農業部門雇用者数などと共に、米国の雇用統計を予測するために利用されます。
ADP雇用統計は、非農業部門雇用者数よりも1日早く発表されるため、市場の反応を
早く受け止めることができます。

例えば、2021年3月3日に発表されたADP雇用統計は、前月比で20.9万人増加しました。
この数字は、アメリカの雇用情勢が回復傾向にあることを示し、市場では、
アメリカドルが買われる傾向が見られました。

7.まとめ

以上のように、ファンダメンタル分析においては、経済指標などの基本的な情報を
分析することが重要です。これらの経済指標は、市場のトレンドや価格変動の要因を
理解する上で必要な情報であり、適切な分析を行うことで、将来の価格変動を予測し、
稼ぐことができます。投資家やトレーダーは、ファンダメンタル分析を活用して、
より正確な投資判断を行っております。

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