2023年中はお世話になりました。2024年もどうぞよろしくお願いいたします。2024年最初に注目すべきは、2024年最初の米雇用統計が金曜日5日に発表されることです。米連邦準備法において、「物価の安定」、「最大雇用の達成」、「長期金利の安定」という3つの目的を掲げる米FRB。特に、「最大雇用の達成」に焦点を当て、その成果を示すのが米雇用統計です。これが投資家や経済ウォッチャーにとって注目の的となります。
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物価と雇用の関係
物価と雇用、これらの二大命題の中で、利上げ局面では物価に注目が集まります。米国のインフレターゲットの対象である個人消費支出(PCE)デフレータに関する情報は重要ですが、市場では同系統の指標である消費者物価指数(CPI)が注目を浴びています。これらの指標は相場に大きな影響を与える可能性があります。
利下げの期待と雇用指標
米国の利上げは2023年7月のFOMCでピークを迎えたとの見方が広がっています。利下げの可能性が浮上しており、景気のサポートを意味します。FRBの行動が雇用の最大化に資するものであるため、今後は雇用関連指標、特に雇用統計に注目が高まるでしょう。
前回の雇用統計と関連指標
前回11月の雇用統計では非農業部門雇用者数(NFP)が市場予想を上回りましたが、その裏には一部の業種での雇用増加と、他の業種での雇用減少が影響していました。小売業や運輸・倉庫の雇用減少は景気の鈍化への懸念を引き起こしました。
今回の見通し
新年最初の雇用統計では、非農業部門雇用者数が前回よりも小幅に伸びが鈍化する見込みです。特に小売業や運輸・倉庫の雇用には注目が集まります。失業率が微増する可能性も考慮されています。平均時給の予想も前月を下回り、これがドル売りにつながるかもしれません。
関連指標からの示唆
新規失業保険申請件数やISM製造業景気指数、雇用動態調査(JOLTS)求人件数、ADP雇用者数など、関連指標の動向も注視が必要です。これらが雇用統計に影響を与えることがあります。
総じて、2024年最初の米雇用統計発表は、市場参加者にとって重要なポイントとなるでしょう。雇用市場の動向が金融市場や経済の先行きを占う手がかりとなります。
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