「投資の成果を、毎月のお小遣いとして実感したい!」そんな思いで新NISAの準備を始めた私を待っていたのは、意外な「落とし穴」でした。今回は、私が当初目をつけていた人気ファンドを諦め、最終的にどの銘柄を、なぜ選ぶに至ったのか。その試行錯誤のプロセスを赤裸々に公開します。
憧れたのは「世界成長株」の分配金
世界の成長企業に厳選投資し、基準価額に応じてしっかり分配金が出る。「これなら資産も増えて、キャッシュフローも潤う!」と、夢は膨らむばかり。
20年以上の実績があり、毎月決まった額の分配金を出し続ける安定感に惹かれました。
「毎月分配型は、新NISA(つみたて・成長投資枠)では一切買えない」のです。
新NISAで毎月分配型が買えない理由
そう疑問に思う方は多いはずです。
結論からいうと、新NISAが目指しているのは短期的なインカムゲイン(分配金)より、
長期的な資産形成だからです。
毎月分配型の投資信託は、一見すると魅力的です。
毎月お小遣いのように分配金が入るため、「投資している実感」を得やすいからです。
しかし、毎月分配型には注意点があります。
1つ目は、元本を取り崩して分配しているケースがあることです。
ファンドの運用益だけでなく、投資家が預けた元本の一部を分配金として支払っている場合が
あります。
これでは、資産が実際には増えていないのに、お金を受け取っているように見えてしまいます。
2つ目は、複利効果が弱くなることです。
本来、運用で得た利益を再投資し続けることで、雪だるま式に資産が増えていきます。
しかし毎月分配型は、利益を頻繁に外へ出してしまうため、複利の恩恵を受けにくくなります。
3つ目は、長期投資に向きにくい商品が多いことです。
新NISAでは、金融庁が「長期・積立・分散」に適した商品を重視しています。
そのため、資産形成に不向きと判断された毎月分配型ファンドの多くは、対象外になっています。
つまり、新NISAで毎月分配型が買えないのは、国が
「今すぐお金を受け取るより、将来大きく育ててほしい」
という方針を取っているからです。
もちろん、毎月分配型が悪い商品というわけではありません。
すでに資産を築き終え、老後のキャッシュフローを重視する人には合う場合もあります。
大切なのは、
資産を増やしたいのか、それとも毎月の現金収入が欲しいのか。
まずは、自分の投資目的を明確にすることです。
私が下した決断:NISAのメリットを最大化する
悩んだ末に出した結論は、「非課税メリットを捨ててまで、毎月分配にこだわる必要はない」ということ。
分配金にかかる約20%の税金は、長期で見ると大きな差になります。そこで視点を変え、「NISA成長投資枠で買える、高水準の分配金ファンド」を探しました。
この銘柄を選んだ「3つの決め手」
-
- NISAで分配金が「まるごと」手に入る
毎月ではありませんが、年4回(1・4・7・10月)の決算で、非課税のまま分配金を受け取れます。税金が引かれない「満額」の分配金が口座に入る快感は、NISAならではの特権です。 - 「日本の大黒柱」への安心感
中身はトヨタ、三菱UFJ、三井住友、大林組など、日本を代表する優良企業ばかり。海外株のような為替リスクに怯えることなく、等身大の安心感を持って保有できると考えました。 - アクティブファンドなのに「低コスト」
WCMやインベスコの信託報酬が約1.9%だったのに対し、このファンドは約0.9%。長期保有において、この「1%の差」は将来のリターンに決定的な差を生みます。
- NISAで分配金が「まるごと」手に入る
信託報酬の比較表
| ファンド | 信託報酬 | 分配頻度 |
|---|---|---|
| WCM 世界成長株厳選ファンド(予想分配金提示型) | 1.90% | 毎月 |
| インベスコ 世界厳選株式オープン(毎月決算型) | 1.90%前後 | 毎月 |
| しんきん好配当利回り株ファンド(3ヵ月決算型) | 0.99% | 年4回 |
毎月型は本当に信託報酬が高い…
最後に:投資のスタイルは人それぞれ
毎月分配型が買えないと知った時は正直ショックでした。
でも、制約があるからこそ、自分に合った投資スタイルを考え直せました。
新NISAで迷っているなら、「何を増やしたいのか(資産 or キャッシュフロー)」を先に決めるのがおすすめです。私は制度の制限の中で「税制メリット」と「現金収入」のバランスを追求した結果、
この1本に辿り着きました。
そんな、少し大人で堅実な投資ライフを、今日からNISA成長投資枠でスタートします。

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